腔 のバックアップの現在との差分(No.5)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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生物学でも腔は「くう」です。明治維新以前に生物学で〝腔”の字は使われていません。生物学が明治になり解剖と学と共に日本に入ってきました。日本で最初に生物学が講義されたのは今の東京大学の前身です。東大では腔は生物学分野も総て「くう」です。しかし、当時の小学校の教科書にはルビがありません。医学の知識のない先生が漢学者に聞き、「こう」としました。明治時代の多くの辞書は「くう」でした。「くう」の読みは学術語としての読みです。「こう」の読みは日本語に該当する事物が殆どありません。 「満腔」「南腔北調」この意味を正確に説明できますか?医学用語は正確に部位・臓器を判断できなければいけません。詳しくは yosihide.sakura.ne.jp/kuu-1.html を参照ください ''腔''とは、外側を何かの構造によって囲まれ、外側と区切られた、袋状あるいは管状で中空の構造の内側にできた場所のこと。「~腔」の形で使われる。内側の場所は空洞で空気や液体が満ちていたり、[[内臓]]などが入っている場合などさまざま。 |>|~言語|~表記|~発音、読み方| |日本語|医学|腔|くう | |~|医学以外|~|こう| |>|英語|cave|''ケ''イヴ| |~|~|cavity|''キャ''ヴィティ| |>|ラテン語|cavitas|カウィタス| |~|~|cavum|カウム| 「腔」の字を、「こう」でなく「くう」と読む読み方は、辞書には載っていないが、医学の分野でだけ習慣的に使われている読み方。したがって、それぞれの言葉を、医学の専門用語として用いるとき以外には、「腔」を「こう」と読む読み方が正しいとされる。 たとえば、[[腹腔]](ふくこう/ふくくう)、[[体腔]](たいこう/たいくう)は、生物学の教科書では「ふくこう」「たいこう」と読むように書いてあるし、一般の雑誌や新聞に書かれているときには「ふくこう」「たいこう」とフリガナが振られる。また、医学用語に詳しくない人からは、「その字を『くう』と読むのは間違い」と指摘されたりもすることもある。 ** 腔の例 [#zfc0b54f] - [[管腔]](かんくう) - [[胸腔]](きょうくう) - [[胸膜腔]](きょうまくくう) - [[クモ膜下腔]](くもまくかくう) - [[口腔]](こうくう) - [[骨髄腔]](こつずいくう) - [[骨盤腔]](こつばんくう) - [[歯髄腔]](しずいくう) - [[心膜腔]](しんまくくう) - [[髄腔]](ずいくう) - [[体腔]](たいくう) - [[頭蓋腔]](とうがいくう) - [[内腔]](ないくう) - [[肺胞腔]](はいほうくう) - [[鼻腔]](びくう) - [[腹腔]](ふくくう) - [[腹骨盤腔]](ふくこつばんくう) - [[腹膜腔]](ふくまくくう) > カテゴリー: [[形>category/形]] ---- *** コメント [#ha91c1f2] - 生物学でも腔は「くう」です。明治維新以前に生物学で〝腔”の字は使われていません。生物学が明治になり解剖と学と共に日本に入ってきました。日本で最初に生物学が講義されたのは今の東京大学の前身です。東大では腔は生物学分野も総て「くう」です。しかし、当時の小学校の教科書にはルビがありません。医学の知識のない先生が漢学者に聞き、「こう」としました。明治時代の多くの辞書は「くう」でした。「くう」の読みは学術語としての読みです。「こう」の読みは日本語に該当する事物が殆どありません。 「満腔」「南腔北調」この意味を正確に説明できますか?医学用語は正確に部位・臓器を判断できなければいけません。詳しくは yosihide.sakura.ne.jp/kuu-1.html を参照ください