軟骨組織 のバックアップの現在との差分(No.1)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

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 ''軟骨組織''とは、[[軟骨]]をつくっている[[細胞]]や[[線維]]の構成のこと。すべての軟骨で、[[軟骨細胞]]と、軟骨細胞が作り出す線維や[[基質]]などにより構成される基本は共通だが、構成成分の違いなどにより、[[硝子軟骨]]、[[弾性軟骨]]、[[線維軟骨]]の3種類に分けられる。
 ''軟骨組織''とは、[[軟骨]]をつくっている[[細胞]]や[[線維]]の構成のこと。すべての軟骨で共通なのは、[[軟骨細胞]]と、軟骨細胞が作り出す線維や[[基質]]などにより構成されていること。構成成分の違いなどにより、[[硝子軟骨]]、[[弾性軟骨]]、[[線維軟骨]]の3種類に分けられる。

|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|[[軟骨組織]]|なんこつそしき|
|>|英語|cartilage tissue |''カ''ーティリッジ・''ティ''シュー|
|~|~|cartilaginous tissue |カーティ''ラ''ジナス・''ティ''シュー|

** 軟骨組織の構成 [#w456c3af]
 軟骨組織は、[[骨]]ほど硬くなく、弾力性に富んだ[[軟骨基質]]でできている。これは[[ヒアルロン酸]]、[[コンドロイチン硫酸]]などを多量に含む[[基質]]に、[[コラーゲン]]などの微小な線維性成分が混在したもの。この軟骨基質をつくりだす細胞は軟骨細胞で、軟骨内に多数あいた穴にはまりこんでいる。

 軟骨細胞がはまりこんでいる穴を[[軟骨小腔]]という。軟骨細胞の周辺をうすく囲む、最近この細胞からつくられた軟骨基質でできた場所を[[細胞領域]]と呼ぶ。

** 軟骨組織の種類 [#d3e4c02c]
: [[硝子軟骨]](ガラス軟骨、ヒアリン軟骨) | 軟骨基質に[[コラーゲン細線維]]がたくさん含まれる。[[関節軟骨]]、[[肋軟骨]]、[[気管軟骨]]、[[気管支軟骨]]などがこれ
: [[弾性軟骨]] | 軟骨基質に[[弾性線維]]が多く含まれる。[[耳介]]や[[外耳道]]、[[喉頭蓋]]など。
: [[線維軟骨]] | 軟骨基質に粗大な[[コラーゲン線維]]が多い。[[椎間板]]、[[恥骨結合]]など。

> カテゴリー: [[組織分類>category/組織分類]] | [[結合組織>category/結合組織]] | [[軟骨>category/軟骨]]

 
 

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