頭蓋冠
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
頭蓋冠とは、頭蓋骨(頭蓋)のうち、頭部の上半分の丸い部分のこと。脳のまわりを上や横からドーム状に囲んで守る部分で、前頭骨、頭頂骨、側頭骨、後頭骨などからできている。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
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日本語 | 医学 | 頭蓋冠 | とうがいかん、ずがいかん |
英語 | roof of head | ルーフ・オブ・ヘッド | |
skullcap | スカルキャップ | ||
ラテン語・英語 | calvaria | (ラテン語)カルウァリア (英語)カルヴェリア |
図:頭蓋冠(色の付いている部分)*1 頭部の左側から頭蓋(頭蓋骨)をみたところ。頭蓋骨のうち、色のついている骨は板状の形をしていて、脳を囲むヘルメットのようになっている。この部分を頭蓋冠という。図中で色の付いている骨は、左から順に前頭骨(ピンク色)、蝶形骨(水色)、側頭骨(緑色)、頭頂骨(青色)、後頭骨(黄色)。 |
頭蓋のうち、脳の入っている空洞(頭蓋腔)の壁を作って脳を守っている部分を脳頭蓋(神経頭蓋)という。そのうち、頭蓋の外側に面する半球状の部分が頭蓋冠である。脳頭蓋のうち、脳の下側に接する部分は含まない。
*1 Source: an illustration by Alan Hoffring provided by National Cancer Institute, USA, reproduced and modified.