手指の名前 の変更点

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

#author("2021-02-17T11:50:21+09:00","","")
| [[手指の名前]]は、[[手指]]、[[指]]の項目から参照されています|f

** 日本語の名前 [#x5d3e5c6]

|~一般の呼び名|~解剖学での名前 &br; (固有の名前)|~解剖学での名前 &br; (番号による名前*)|
|親指(おやゆび)、 &br; 拇指(ぼし)|[手の][[母指]]**、&br;(ての・ぼし)|[手の][[第1指]]**(ての・だい1し)、 &br; 第1手指(だい1しゅし)|
|人差し指(ひとさしゆび)、 &br; 示指(じし)、 &br; 食指(しょくし)|示指***(じし)|[手の]第2指(ての・だい2し)**、 &br; 第2手指(だい2しゅし)|
|人差し指(ひとさしゆび)、 &br; [[示指]](じし)、 &br; 食指(しょくし)|[[示指]] ***(じし)|[手の]第2指(ての・だい2し)**、 &br; 第2手指(だい2しゅし)|
|中指(なかゆび、ちゅうし)、 &br; 長指(ちょうし)|中指(ちゅうし)*** |[手の]第3指(ての・だい3し)**、 &br; 第3手指(だい3しゅし)|
|薬指(くすりゆび、やくし)|薬指(やくし)***、 &br; 環指(かんし)|[手の]第4指(ての・だい4し)**、 &br; 第4手指(だい4しゅし)|
|小指(こゆび、しょうし)|[手の]小指** &br;(ての・しょうし) |[手の]第5指**(ての・だい5し)、 &br; 第5手指(だい5しゅし)|

| * |  番号による名前は、つまらない名前のような気がするが、間違いようがないので非常に便利 |f
| ** |  手の指に「手の」をつけなければいけないのは、「指」を手足両方をさすのに使っているとき |f
| *** |  母指(ぼし)、小指(しょうし)は手にも足にも使うが、足の指には、示指、中指、薬指(環指)などはあまり使わない。かわりに番号のついた名前を使う。だから、示指、中指、薬指は「手の」をつけなくとも自動的に手の指をさす。[[足指]]を参照 |f

** 英語・ラテン語の名前 [#u52f64e4]

:英語、ラテン語で、[[手指]]を番号で呼ぶときの注意点|  一般に使う英語名と、解剖学で使う英語・ラテン語名とで、番号が1つずつずれている点に注意が必要。例えば、示指(人差し指)を英語でいうと、一般には first finger だが、解剖学の名前では second finger となる。この原因は、英語で母指(親指)は、一般には thumb と呼んで finger には含めず、手の指は1本の thumb と 4本の finger(s) と考えるのに対し、解剖学では 母指も finger に含め、5本の finger があると考えるため。

|~一般の英語名|~解剖学での英語名* |~ラテン語名|
|>|>|&color(SlateGrey){(親指)};|
| ・thumb  ''サ''ム | ・&color(red,){first}; finger** &color(red,){''ファ''ースト};・''フィ''ンガー, &br; ・thumb  ''サ''ム, &br; ・&color(red,){first}; digit of hand (digit &color(red,){I}; of hand) &br;  ''ファ''ースト・''ディ''ジット・オブ・''ハ''ンド           | ・digitus [manus] &color(red,){primus}; (digitus [manus] &color(red,){I};) &br;   ディギトゥス [・マヌス]・&color(red,){プリムス};, &br; ・pollex  ポレクス|
|>|>|&color(SlateGrey){(人差し指)};|
| ・index finger ''イ''ンデックス・''フィ''ンガー, &br; ・forefinger ''フォ''アフィンガー, &br;  ・&color(red,){first}; finger &color(red,){''ファ''ースト};・''フィ''ンガー |  ・&color(red,){second}; finger &color(red,){''セ''カンド};・''フィ''ンガー, &br; ・index finger ''イ''ンデックス・''フィ''ンガー, &br; ・forefinger ''フォ''アフィンガー, &br; ・&color(red,){second}; digit of hand (digit &color(red,){II}; of hand) &br;  &color(red,){''セ''カンド};・''ディ''ジット・オブ・''ハ''ンド  |  ・digitus [manus] &color(red,){secundus}; (digitus [manus] &color(red,){II};) &br;  ディギトゥス [・マヌス]・&color(red,){セクンドゥス};|
|>|>|&color(SlateGrey){(中指)};|
| ・middle finger ''ミ''ドル・''フィ''ンガー, &br; ・&color(red,){second}; finger &color(red,){''セ''カンド};・''フィ''ンガー | ・&color(red,){third}; finger &color(red,){''サ''ード};・''フィ''ンガー, &br; ・middle finger ''ミ''ドル・''フィ''ンガー, &br; ・&color(red,){third}; digit of hand (digit &color(red,){III}; of hand) &br;  &color(red,){''サ''ード};・''ディ''ジット・オブ・''ハ''ンド   |  ・digitus [manus] &color(red,){tertius}; (digitus [manus] &color(red,){III};) &br;   ディギトゥス [・マヌス]・&color(red,){テルティウス};, &br; ・digitus medius ディギトゥス・メディウス |
|>|>|&color(SlateGrey){(薬指)};|
| ・ring finger ''リ''ング・''フィ''ンガー, &br; ・&color(red,){third}; finger &color(red,){サード};・フィンガー | ・&color(red,){fourth}; finger &color(red,){''フォ''ース};・''フィ''ンガー, &br; ・&color(red,){fourth}; digit of hand (digit &color(red,){IV}; of hand) &br;  &color(red,){''フォ''ース};・''ディ''ジット・オブ・''ハ''ンド    |  ・digitus [manus] &color(red,){quartus}; (digitus [manus] &color(red,){IV};) &br;   ディギトゥス [・マヌス]・&color(red,){クァルトゥス};, &br; ・digitus anularis ディギトゥス・アヌラリス |
|>|>|&color(SlateGrey){(小指)};|
| ・little finger ''リ''トル・''フィ''ンガー, &br; ・&color(red,){fourth}; finger &color(red,){''フォ''ース};・''フィ''ンガー | ・&color(red,){fifth}; finger &color(red,){''フィ''フス};・''フィ''ンガー, &br; ・&color(red,){fifth}; digit of hand (digit &color(red,){V}; of hand) &br;   &color(red,){''フィ''フス};・''ディ''ジット・オブ・''ハ''ンド |  ・digitus [manus] &color(red,){quintus}; (digitus [manus] &color(red,){V};) &br;   ディギトゥス [・マヌス]・&color(red,){クイントゥス};, &br; ・digitus auricularis ディギトゥス・アウリキュラリス, &br; ・digitus [manus] minimus ディギトゥス [・マヌス]・ミニムス |

| * |  解剖学での名前は、finger(または digit of hand)の前に、first~fifth までの番号を示す言葉を付ければよい |f
| ** |  番号の名前(&color(red,){赤};)は、一般名と解剖学の名前の番号がずれている |f
 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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