脊柱管 の変更点

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 ''脊柱管''とは、背骨(=[[脊柱]])の本体(=[[椎体]])の背中側([[背側]])にある管状の空洞、空間。脊柱管の中には[[脊髄]]が通っている。

|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|脊柱管|せきちゅうかん|
|>|英語|vertebral canal|''ヴァ''ーテブラル・キャ''ナ''ル|
|~|~|spinal canal|ス''パ''イナル・キャ''ナ''ル|
|>|ラテン語|canalis vertebralis|カナリス・ウェルテブラリス|



 脊柱管は、脊柱に沿って細長くつながっている管状の空間で、上部では[[脳]]のある[[頭蓋腔]]と[[大後頭孔]]を介してつながっていて、下部では[[骨盤]]の高さで[[仙骨]]の中の空洞となり、だんだんと細くなり仙骨裂孔で終わっている。

 脊柱管は骨の内部にある空間ではなく、骨に周囲を囲まれたようになってはいるが、骨の外側とつながっている場所。また、脊柱管のまわりの壁はすべてが骨で囲まれているわけではない。脊柱をつくっている1個1個の[[椎骨]]には、[[椎体]](椎骨の本体の部分)の背側に、直径数 [[cm>センチメートル]] の穴が上下方向にあいている。この穴を[[椎孔]]、穴を囲む椎骨の壁の部分を[[椎弓]]という。この椎孔が上下に連なって全体としてつくっている管状の空間が脊柱管である。上下に連なる椎弓どうしはくっついておらず、その間にはすきまがあるが、椎弓は[[黄色靱帯]]という[[靭帯]]でつながっている。つまり、脊柱管の周囲は、前方には椎体があり、後方には椎弓かそれをつなぐ黄色靭帯があって、守られている。
 脊柱管は骨の内部にある空間ではなく、骨に周囲を囲まれたようになってはいるが、骨の外側とつながっている場所。また、脊柱管のまわりの壁はすべてが骨で囲まれているわけではない。脊柱をつくっている1個1個の[[椎骨]]には、[[椎体]](椎骨の本体の部分)の背側に、直径数 [[cm>センチメートル]] の穴が上下方向にあいている。この穴を[[椎孔]]、穴を囲む椎骨の壁の部分を[[椎弓]]という。この椎孔が上下に連なって全体としてつくっている管状の空間が脊柱管である。上下に連なる椎弓どうしはくっついておらず、その間にはすきまがあるが、椎弓は[[黄色靭帯]]という[[靭帯]]でつながっている。つまり、脊柱管の周囲は、前方には椎体があり、後方には椎弓かそれをつなぐ黄色靭帯があって、守られている。

 脊柱管と外部とをつなぐ穴が、脊柱管の左右にある(=[[椎間孔]])。椎間孔は、それぞれの椎骨の椎弓の間にできているすきまで、脊髄から出入りする[[神経]]である[[脊髄神経]]が通る穴。

 脊柱管は、脊髄を囲む[[脳脊髄膜]](=髄膜)によってその内側を覆われている。このなかには、[[脳脊髄液]](=髄液)が満たされており、脊髄はその液に浸っている。



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