上腕骨 のバックアップ差分(No.2)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

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[[肩関節]]
[[上腕骨]]

肩関節とは肩にあって、肩甲骨と上腕骨とで形成されている関節。
''上腕骨''とは典型的な長管骨で、上下両端と体が区別される。

|3|2|13|18|c
|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|上腕骨|上腕骨|
|>|英語|humerus|''ヒュー''メラス|

肩甲骨の外側にある関節窩(肩甲骨関節窩)という浅いくぼみに、上腕骨の上腕骨頭という半球状の骨頭がはまって形成するものである。肩関節とは広義(広い意味)でのもので、狭義(狭い意味)での肩関節では、肩甲上腕関節を示す。
''上腕骨''の上端は大きく、上内側部には半球状の[[上腕骨頭]]がある。これは、肩甲骨の関節窩と関節を形成する。([[肩関節]]・[[肩甲上腕関節]])

関節の形状と運動についての分類では、多軸性の関節である球関節に分類される。球関節は運動の方向の制限が比較的ないため、上腕は肩関節を中心にして、運動自由度3の運動(屈曲・伸展、内転・外転、内旋・外旋)ができる。
上腕骨頭のすぐ外側には[[大結節]]という大きな隆起がある。この大結節には[[棘上筋]]や[[棘下筋]]などが付着する。また、大結節の下方には[[大結節稜]]といわれる表面が粗な骨稜が見られ、この部位には、[[大胸筋]]などが付着する。大結節は、[[肩関節]]を[[外旋]]位にしたとき、すぐ外側より簡単に[[触診]]できる。
大結節の内側前方には[[小結節]]がある。この小結節には、[[肩甲下筋]]が付着する。ここからも大結節と同様に[[小結節稜]]といわれる骨稜が下方に伸びていおり、この部位には[[大円筋]]や[[広背筋]]が付着する。
また大結節と小結節および大結節稜と小結節稜の間には、[[結節間溝]]とよばれる溝ができ、ここを[[上腕ニ頭筋]]長頭の[[腱]]が走行する。そのため、結節間溝は、[[上腕ニ頭筋]]腱溝とも言われる。

関節の特徴としては、上腕骨頭と関節窩の大きさでいうと上腕骨頭の方が大きく、関節窩の方が小さいため(約3:1)、関節の適合性としては低く安定性に欠けるが、可動性に優れた関節となっておる。また、適合性を補うために、関節窩には関節唇が介在している。
下端には、[[内側上顆]]と[[外側上顆]]という突出がある。内側上顆と外側上顆との間は[[上腕骨顆]]と呼ばれ、関節面をもつ。この上腕骨顆は前腕の[[橈骨]]または[[尺骨]]と関節を形成する。([[肘関節]])

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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