副鼻腔 のバックアップソース(No.1)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
''副鼻腔''とは、鼻の穴の中([[鼻腔]])とつながっている、行き止まりの空洞のこと。[[前頭洞]]、[[上顎洞]]、[[蝶形骨洞]]、[[篩骨洞]]など何個かあって、それらをまとめて呼ぶ言い方。 |>|~言語|~表記|~発音、読み方| |日本語|医学|副鼻腔|ふくびくう| |~|一般|~|ふくびこう| |>|英語||| [[鼻腔]]は、その周囲を[[頭蓋骨]]で囲まれている。この[[骨]]には、内部が空洞で鼻腔につながっている穴がある。これが副鼻腔である。鼻腔を囲む頭蓋骨のうち、[[前頭骨]]にあるのが[[前頭洞]]、[[上顎骨]]にあるのが[[上顎洞]]、[[蝶形骨]]にあるのが[[蝶形骨洞]]、[[篩骨]]にあるのが[[篩骨洞]]。副鼻腔はどれも、鼻腔とのつながる穴が小さく、内部の空洞が広い。副鼻腔の内側の表面は、鼻腔から続く[[上皮]]が覆っている。 いくつかある副鼻腔のうち、[[上顎洞]]がもっとも大きい。上顎洞は[[鼻腔]]の高さ、鼻腔の外側に並んでいるが、他の副鼻腔は鼻腔の上、目に近い高さにある。鼻腔と上顎洞がつながる穴は鼻腔の上の方にあり、上顎洞の中に分泌物などがたまると、流れ出していきにくい(副鼻腔炎)。