弾性線維 のバックアップソース(No.3)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 
 ''弾性線維''(elastic fiber)とは、[[結合組織]]にある[[線維]]のひとつで、[[コラーゲン線維]]よりも弾力性が非常に強いのが特徴。弾性線維は引っ張られると長さが1.5倍にのびるが、引っ張る力がなくなると元に戻る。体内では弾力性の必要な箇所に多く存在し、たとえば、[[血管]](とくに[[動脈]]の[[中膜]])、[[気道]](とくに[[声帯]]や[[肺胞]])、[[皮膚]](とくに[[真皮]]や[[皮下組織]])などに多い。また、弾性線維をたくさん含むタイプのとくに弾力性のある[[軟骨]](=[[弾性軟骨]])などもある。弾性線維の主成分は[[エラスチン]]という[[タンパク質]]なので[[エラスチン線維]]ともいう。また、肉眼で見ると黄色っぽい色をしているので、[[黄色線維]]ともいう。

|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|[[弾性線維]]、弾性繊維* |だんせいせんい|
|~|~|[[エラスチン線維]]、エラスチン繊維* |エラスチンせんい|
|~|~|[[黄色線維]]、黄色繊維* |おうしょくせんい|
|~|~|[[弾力線維]]、弾力繊維* |だんりょくせんい|
|>|英語|elastic fiber |エ''ラ''スティック・''ファ''イバー|
|~|~|elastin fiber |エ''ラ''スティン・''ファ''イバー|
|~|~|yellow fiber |イ''エ''ロウ・''ファ''イバー|

| * |  [[線維]]と[[繊維]]はどちらをつかってもよい。[[異体字]]の項目を参照 |f


> カテゴリー: [[結合組織>category/結合組織]] | [[線維>category/線維]] | [[細胞外基質>category/細胞外基質]] | [[顕微鏡レベル>category/顕微鏡レベル]]
 
 

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