筋紡錘 のバックアップ差分(No.2)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

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 ''筋紡錘''とは、[[骨格筋]]の内部にある[[感覚器]]で、その[[筋]]のその時の長さや、筋の長さの変化を感じる。筋紡錘で感じとる情報は、[[筋覚]]と呼ばれ、[[深部感覚]]([[固有感覚]]、[[自己受容性感覚]])などと呼ばれるものの一種である。

 筋の中には、筋紡錘がいくつもある。ひとつの筋紡錘は、ふつうの筋線維よりも細くて短い骨格筋線維が数本集まってできていて、これが[[コラーゲン線維]]などの[[結合組織]]の[[被膜]]で包まれて、周囲の(ふつうの)筋線維から分けられている。筋紡錘の内部の筋線維を、[[錘内筋]]という。筋紡錘には、[[感覚性]]の神経線維と[[運動性]]の神経線維が来ていて、感覚性の神経は[[筋覚]]を[[中枢神経]]に伝える。運動性の神経は、γ(ガンマ)運動ニューロンと呼ばれ、その役割は筋紡錘が正しい感覚を得られるように、錘内筋線維の長さ、そのときの筋の長さにあわせて調節する。
 筋の中には、筋紡錘がいくつもある。ひとつの筋紡錘は、骨格筋線維が数本集まってできているが、この筋線維はふつうの筋線維よりも細くて短い特徴的な筋線維で、[[錘内筋]](錘内筋線維)という。これが[[コラーゲン線維]]などの[[結合組織]]の[[被膜]]で包まれて、周囲の(ふつうの)筋線維から分けられている。

 筋紡錘には、[[感覚性]]の神経線維と[[運動性]]の神経線維が来ていて、感覚性の神経は[[筋覚]](その筋の長さとその変化の情報)を[[中枢神経系]]に伝える。運動性の神経は、γ(ガンマ)運動ニューロンと呼ばれ、その役割は筋紡錘が正しい感覚を得られるように、筋の長さの変化にあわせて、錘内筋線維の長さを調節することである。

 
 

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