粗面小胞体 のバックアップソース(No.5)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
''粗面小胞体''とは、[[細胞小器官]]のひとつで、[[小胞体]]の一種。小胞体は[[細胞質]]にあり、ひらべったい袋状の構造をしている。このうち、[[電子顕微鏡]]でみるとその表面がつぶつぶして見えるのが、この[[粗面小胞体]]。小胞体表面のつぶつぶは[[リボソーム]]。リボソームがなく、表面がつるりとしているのが[[滑面小胞体]]。 |>|~用語|~表記|~発音、読み方| |日本語|医学|[[粗面小胞体]]|そめんしょうほうたい| |>|英語|rough-surfaced endoplasmic reticulum |''ラ''フ・''サ''ーフェスト・エンドプ''ラ''ズミック・レ''ティ''キュラム| |~|~|granular endoplasmic reticulum |グ''ラ''ニュラー・エンドプ''ラ''ズミック・レ''ティ''キュラム| |>|略語|[[rER]]|アール・イー・アール| |~|~|[[rough ER]]|ラフ・イー・アール| [[リボソーム]]では[[メッセンジャーRNA]](mRNA)から新しい[[蛋白質]]([[ペプチド]])が作られるが、粗面小胞体のリボソームでつくられた蛋白質は細胞外に[[分泌]]されるか[[細胞膜]]などに埋め込まれる蛋白質である。 粗面小胞体は[[電子顕微鏡]]でないと見えないが、ふつうの光学顕微鏡では粗面小胞体が多い場所が他と違って見える場合がある。たとえば、[[神経細胞]]などで[[ニッスル小体]]([[ニッスル物質]])と呼ばれる細胞質内の構造は粗面小胞体が集まっている場所。また、分泌細胞などで[[エルガストプラズマ]]というのも同様。 > カテゴリー: [[細胞小器官>category/細胞小器官]] | [[電子顕微鏡レベル>category/電子顕微鏡レベル]] | [[細胞内構造>category/細胞内構造]]