胸腺 のバックアップソース(No.1)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
- バックアップ一覧
- 差分 を表示
- 現在との差分 を表示
- バックアップ を表示
- 胸腺 へ行く。
- 1 (2011-11-04 (金) 00:17:21)
- 2 (2011-11-04 (金) 00:17:21)
''胸腺''とは、[[胸部]]の[[心臓]]の少し上にある[[器官]]。[[リンパ系]]の器官で、[[Tリンパ球]](=[[T細胞]])ができるところ。Tリンパ球の「T」は胸腺(thymus)の「T」。 胸腺は[[胸腔内臓]]で、[[肋骨]]に囲まれた[[胸腔]]内にある。[[心臓]]の上には心臓に出入りする[[大血管]]が集まる場所があるが、その前面に張りつくようにある、[[縦郭]]にある[[器官]]である。 左右の塊([[葉]])に分かれ、どちらもひらべったい。もっとも大きいのは思春期以降で年とともに小さくなり、[[脂肪組織]]に置き換わる。体重に対する割合は新生児で最大。以後はあまり大きくならない。 左右の[[葉]]は、さらにたくさんの[[小葉]]にわかれる。内部には、[[胸腺細胞]]という[[リンパ球]]がびっしり詰まる。胸腺細胞は[[骨髄]]からやってきて胸腺で成熟すると[[Tリンパ球]](=[[T細胞]])になり、胸腺から全身に出ていく。胸腺組織の枠組みをつくり、胸腺細胞の成熟をサポートする細胞は[[細網細胞]]([[上皮性細網細胞]])といい、胸腺にはこの細胞も多い。