水平断 の変更点
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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''水平断''とは、体を水平方向に切る断面の取り方の向きのこと。立っている人体(=[[解剖学的正位]])に対して考えるのが普通で、その場合、水平断は体の[[横断]]と同じ意味になり、体を上下に分けるような断面の向き。水平断で得られる断面を、[[水平面]](水平断面)という。 #author("2018-01-23T11:31:38+09:00","","") ''水平断''とは、体を水平方向に切る断面の取り方の向きのこと。この場合の水平方向とは、両足を揃えて立って直立した姿勢(=[[解剖学的正位]])を基準にしているので、地面と平行な向きとは、体の[[横断]]のこと。水平断は、体を上下2つに分けるような断面の向きで、一般的な[[CT]]、[[MRI]]などの断層画像の向きがこれ。水平断で得られる断面を、[[水平面]](水平断面)という。[[軸位断]](体軸断)という用語も同じ断面の向きを示す。 |>|~言語|~表記|~発音、読み方| |日本語|医学|[[水平断]]|すいへいだん| |>|英語|Horizontal section * |ホリ''ゾ''ンタル・''セ''クション| |>|英語|Horizontal section |ホリ''ゾ''ンタル・''セ''クション| 水平断は、[[CT]]、[[MRI]]などの[[断層像]]でよく使う断面の向き。断面を取る位置を変えると、少しずつずれた[[水平面]]を無数につくることができる。 水平断は、頭の端から足の先まで断面を取る位置を変えると、少しずつ違う高さの断面を無数につくることができる。 水平断は、体全体の断面、とくに[[頭部]]や[[体幹]](=胴体)の断面を考えるときによく使う。取り出した[[臓器]]や、[[上肢]]、[[下肢]]などでは、その構造の長い向き(長軸)に直交する向きの断面=「横断」という言い方を使う。取り出した臓器に対して「水平断」を使うのは、[[脳]](特に[[大脳]]や[[間脳]])のとき。 ヒトでの水平断(水平方向に断面をとる)は、直立した姿勢で考えるので、上下にのびる[[背骨]]に対して垂直の方向の断面ができる。背骨の方向にのびる直線は[[体軸]]といい、体軸に垂直な方向に断面をとることは、軸位断(体軸断)という。しかし、四足動物では体軸は体の前後方向に伸びていて、軸位断は垂直方向に断面をとることになる。水平断と軸位断は90度異なる方向になる。 > カテゴリー: [[方向>category/方向]]