耳小骨 の変更点

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

#author("2025-02-02T21:51:47+09:00","","")
 ''耳小骨''とは、[[耳]]の[[鼓膜]]の奥の[[中耳]]にある3つの小さな[[骨]]のこと。3つの耳小骨は形の特徴から、ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨という名前がついている。音は空気の振動として鼓膜に伝わると、耳小骨の振動として[[内耳]]の[[蝸牛]]に伝わる。鼓膜につながっているのがツチ骨で、蝸牛につながっているのがアブミ骨。

|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|耳小骨 |じしょうこつ |
|>|英語|auditory ossicles *, ** |オーディトリー・オスィクルズ |
|>|ラテン語|ossicula auditus *, ** |オスィクラ・アウディトゥス |

| * |  ossicle, ossicula は小さい骨の意味で、os(骨)+ icle, iculum(小さいもの)  |f
| ** |  耳小骨は3つあるのでまとめて呼ぶときは複数形となる。ossicula は ossiclum の複数形  |f

 [[鼓膜]]の奥は鼓室という空洞になっていて、そこに耳小骨がある。耳は耳の穴([[外耳道]])から鼓膜までが[[外耳]]、その奥にある鼓室は[[中耳]]に分類される。鼓室は一方の壁に鼓膜があり、反対側に内耳の蝸牛とつながる蝸牛窓がある。3つの耳小骨は関節でつながっているので、鼓膜の振動は、ツチ骨→キヌタ骨→アブミ骨→蝸牛窓という順に伝わる。

 耳小骨は耳小骨筋(鼓膜張筋、アブミ骨筋)で周囲から引っ張られていて、その筋によって音の振動が増幅されたり抑制されたりして,内耳に伝わる振動の大きさを調節できる。

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