肩甲部
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
肩甲部とは、体の部位の名前で、背部(背中)の一部。肩から背中にかけての「肩甲骨がある部分」のこと、背部の上3分の1ほどを占めている。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 肩甲部 | けんこうぶ |
英語 | scapular region | スカピュラー・リージョン | |
ラテン語 | regio scapularis | レギオ・スカプラリス |
広い意味の肩甲部は、背部(背中)の上3分の1ほど、中央の脊柱部の両側を占めている。上は第7頚椎よりも下の肋骨のある高さ、下は肩甲骨の下縁の高さまでを指す。肩甲部の上には、頚部に属する後頚部がある。肩甲部よりも下には肋骨のある部分の肩甲下部、肋骨の下縁と骨盤の間の腰部がある。肩甲部の内側には脊柱部、外側には三角筋部。
一方、より狭い部分である、肩甲骨のあるところだけを肩甲部を呼ぶこともある。このときは、広い意味の肩甲部に含める2つの場所、1) 肩甲骨よりも上の背部を肩甲上部と呼び、2) 肩甲骨と脊柱の間(=肩甲部よりも内側の場所)を肩甲間部として区別する。肩甲部の下を肩甲下部と呼ぶのは広い意味で使うときと同じ。
*1 Source: BodyParts3D, © ライフサイエンス統合データベースセンター licensed under CC表示 継承2.1 日本
*2 Source: BodyParts3D, © ライフサイエンス統合データベースセンター licensed under CC表示 継承2.1 日本