胆管 の変更点

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 ''胆管''とは、[[肝臓]]でつくられた[[胆汁]]が[[十二指腸]]で放出されるまでに通る[[管]]全体のこと。胆道、胆路、胆管系などの用語もよく似ていて、胆汁が通る通り道をすべて指す。

|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|[[胆管]] |たんかん|
|>|英語|bile duct |''バ''イル・''ダ''クト|
|~|~|biliary duct |ビリアリー・ダクト|
|~|~|biliary duct |''ビ''リアリー・''ダ''クト|
|>|ラテン語|ductus biliaris |ドゥクトゥス・ビリアーリス|
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 [[胆汁]]は[[肝臓]]の[[肝細胞]]でつくられ、その[[細胞外]]にある[[毛細胆管]]に[[分泌]]される。これが胆管のはじまりである。次第に合流し、はじめは肝臓の中を通り、最後は肝臓から出て[[十二指腸]]につながる。管のそれぞれの部分に名前はついているが、全体として胆管と呼ぶ。

 胆管が、[[肝臓]]内を通る部分を[[肝内胆管]]、肝臓外に出た後を[[肝外胆管]]という。胆管を、肝外胆管だけを指す言葉として使う場合もある。

 [[胆道]](胆路、胆管系)は「[[胆汁]]の通り道」全体を指す言葉なので、胆管とほぼ同じ意味だが、こちらはふつう[[胆嚢]]も含める。

** 胆管の部位 [#wf7dd31d]
*** 肝内胆管 [#m3fee521]
 [[毛細胆管]]は、[[へリング管]](小葉内胆細管)、[[肝小葉]]の外で[[小葉間胆管]]になる。これが合流し、[[右肝管]]と[[左肝管]]として[[肝臓]]を出る。ここまでが[[肝内胆管]]である。

*** 肝外胆管 [#c4b99271]
 [[肝外胆管]]では、[[右肝管]]、[[左肝管]]はすぐに合流して[[総肝管]](=[[肝管]])になる。ここから[[胆嚢]]にいく枝道である[[胆嚢管]]が分かれていて、胆嚢管よりも下流にあたる[[十二指腸]]までを[[総胆管]]という。

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> カテゴリー: [[消化器系>category/消化器系]] | [[腹部>category/腹部]]
 
 

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