近位尿細管 の変更点

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

#author("2020-07-05T11:37:09+09:00","","")
 ''近位尿細管''とは、[[腎臓]]の[[尿細管]]のうち、[[腎小体]]と直接つながった部分のこと。腎小体で[[血液]]がろ過され[[原尿]]ができると、原尿が最初にとおるところ。

 近位尿細管は、2つの部分に分けられる。[[腎皮質]]の[[腎小体]]の近くで、くねくねと蛇行する部分が前半で、[[近位曲尿細管]]と呼ばれる。後半は、[[皮質]]から[[髄質]]にまっすぐ降りていく[[近位直尿細管]]である。

|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|[[近位尿細管]]|きんいにょうさいかん|
|>|英語|proximal uriniferous tubule|プロキシマル・ユーリニフェラス・テュービュール|
|>|英語|proximal uriniferous tubule * |プロキシマル・ユーリニフェラス・テュービュール|
|~|~|proximal tubule * |プロキシマル・テュービュール|

| * |  腎臓についての話題であることが明らかな場合はこれでよい |f
| * |  uriniferous は、urine- 尿の、fero ~を運ぶ、の意味。腎臓についての話題であることが明らかな場合は uriniferous  を省いて使われる |f

 [[近位]]とは、基準となる場所に近い場所を意味する言葉で、[[尿細管]]では[[原尿]]が作られる[[腎小体]]を基準としてその近くを指す。尿細管の反対側は[[集合管]]につながるが、集合管の近くが[[遠位尿細管]]、近位尿細管と遠位尿細管の間に[[中間尿細管]]がある。中間尿細管は[[ヘンレループ]]の細い部分である。

 近位尿細管では、流れてきた原尿の半分以上が[[再吸収]]され、液量が半分以下になる。このとき、とくに[[糖]]や[[アミノ酸]]などはほとんど吸収される。

 近位尿細管は、1層の[[上皮細胞]]層で囲まれている管で、この[[細胞]]には、再吸収の効率アップのため、内側に面した[[細胞膜]]に[[刷子縁]]と呼ばれる[[微絨毛]]がびっしり生えていて、細胞の表面積を増やしている。

 近位尿細管は、2つの部分に分けられる。[[腎皮質]]の[[腎小体]]の近くで、くねくねと蛇行する部分が前半部で、[[近位曲尿細管]]と呼ばれる。後半部は、[[皮質]]から[[髄質]]にまっすぐ降りていく[[近位直尿細管]]である。近位直尿細管は[[ヘンレループ]]の最初の太い部分にあたる。



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