呼吸器系
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
呼吸器系は、器官系のひとつで、体外から空気を取込んで,血液中に溶けている空気と交換する働きを分担している器官をまとめて呼ぶときの呼び方。血液と空気が接して実際に交換が行われるのは肺だが、直接空気に触れる空気の通り道(=気道)はすべて含まれる。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
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日本語 | 医学 | 呼吸器系 | こきゅうきけい |
英語 | respiratory system | レスピラトリィ・スィステム レスパイァラトリィ・スィステム |
呼吸器系に含まれる器官 †
呼吸器系に含まれる器官には、空気が取り込まれるときに通る順に下のようなものがある。
- 鼻:外鼻と鼻腔からなる。においを感じる感覚器でもある
- 咽頭:鼻から入った空気と口から入った食べ物が両方通るところ。消化器系でもある
- 喉頭:咽頭から分かれ、空気だけが通るところ。一部の壁が狭くなって声帯をつくっていて、声を出す(発声)ところでもある
- 気管:喉頭からつづく1本の管。下端で左右2つの気管支に分かれる
- 気管支:気管が左右2つに分かれた部分。気管支は肺の中に入り込む。その後、枝分かれを繰り返して、次第に細くなっていく
- 肺:胸にある左右1対の大型の器官。気管支、動脈、静脈が入り込み、枝分かれを繰り返していき、最終的には無数の肺胞とそれを取り巻く毛細血管になる。