標的器官 のバックアップ(No.1)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 標的器官とは、ホルモンの作用を受ける側の器官のこと。ホルモンはある器官(分泌器官)から血液中に放出されると、そこから離れた別の器官(標的器官)に作用する。

言語表記発音、読み方
日本語医学標的器官ひょうてききかん
内分泌器官ないぶんぴつきかん、ないぶんぴきかん
英語target organーゲット・ーガン

 ホルモンは、そのホルモンと結合するホルモン受容体という物質を持っている細胞だけにしか働かない。つまり、標的器官には、そのホルモン受容体をもっている細胞が含まれている。ホルモン受容体を持っていない器官はそのホルモンの作用を受けない。

 標的器官の考え方は、ホルモン以外でも、ホルモンと同じようにその作用を起こすのに特定の物質が必要であれば同じように考えることができる。ホルモン以外の物質とは、成長因子サイトカイン、これらの物質の阻害因子、一部の毒物など。

 

カテゴリー: 内分泌系 | 一般構造

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
 どのページにでも自由にリンクしてください。でも、このサイトの文を他の場所に転載(コピー・ペースト)しないでください(コピーした内容に間違いがあったとき、その間違いはその後このサイト上では誰かに修正されるかもしれませんが、あなたがコピーした先では間違ったまま残ってしまいます)。