骸骨
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
骸骨とは、解剖学では使わない用語。
目次 |
白骨死体のこと †
骸骨とは、白骨死体、白骨化した死体のこと。死後、時間がたった死体で肉が腐敗したりして落ちたあと、骨だけになった体のこと。はじめは、骨どうしは生きていたとき同様に、関節を介して靱帯などで連結されたままになっている。さらに時間がたつと、骨よりも分解されやすい軟骨や靱帯が失われるので、骨がばらばらになっていく。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 一般 | 骸骨* | がいこつ |
白骨死体 | はっこつしたい | ||
英語 | skeletonized corpse | スケルトナイズド・コープス | |
skeletonized body** | スケルトナイズド・バディ | ||
skeleton | スケルトン |
* 骸骨の「骸」だけで「むくろ」と読み、死体の意味 ** body だけで死体の意味 |
骨格のこと †
解剖学用語では、骨格の項目に相当します
骸骨とは、(白骨死体で見られるような)体の中に入っているままに連結された、一つづきの骨、つまり骨格のこと。
* skeleton は、俗に、表面を覆う材質が透明〜半透明で、内部の骨組みなどが透けてみえる構造のことを指すようになった |