尾骨神経 のバックアップ(No.2)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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- 1 (2012-01-04 (水) 18:53:43)
- 2 (2012-03-16 (金) 01:55:35)
- 3 (2012-03-16 (金) 01:55:35)
尾骨神経とは、脊髄神経のひとつで、脊髄のもっとも下方からでる1対の神経。尾のある四足動物では、尾の筋の運動と尾の皮膚の知覚を支配する重要な神経だが、ヒトには尾がないので尾骨神経は細く、その役割は痕跡的で、尾骨付近の狭い範囲の皮膚知覚をつかさどるだけ。記号で略すときは、Co で、これは coccygeal nerve の頭文字から(C「ゼロ」ではなくC「オー」)。
脊柱管を出るときは尾骨の第1尾椎と第2尾椎の間から出る。普通の脊髄神経と同じく、前枝と後枝に分かれる。後枝はそのまま付近の皮膚に分布し、前枝は第4、第5仙骨神経の前枝とあわさって尾骨神経叢を作る。尾骨神経叢から出る神経は肛門尾骨神経(または肛尾神経)と呼ばれ、やはり尾骨付近の皮膚に分布する。