尾骨
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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尾骨とは、背骨(脊柱)のいちばん下にあり、尾をもつ動物では尾の骨にあたる尾椎が、ヒトでは退化して非常に小さくなって癒合した骨。尻(殿部)中央で、体表から触ることができる。仙骨の下に続く骨で、仙骨とともに骨盤をつくる。尾骶骨(びていこつ)は昔の言い方。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 尾骨 | びこつ |
尾骶骨 * | びていこつ | ||
英語 | coccygeal bone(s) | コクシジアル・ボウン(ズ) | |
英語・ ラテン語 | 単数 | coccyx | コクシクス |
複数 | coocyges | コクサイジーズ | |
ラテン語 | os coccygis | オス・コクシジス |
* | 尾骶骨の「骶」は、尻の意味の漢字 |
4個ぐらいの尾椎(第1~第4尾椎)が小さく退化して尾骨と呼ばれる。もとはバラバラな骨だが年齢とともに第2~第4尾椎が結合してひとかたまりの骨になり、さらに最後は第1尾椎もくっついてひとつの尾骨になる傾向があるが、どのぐらい癒合するかは個人差がある。また、尾骨を作る尾椎の数も3個から6個ぐらいで個人差がある。
*1 Source: BodyParts3D, © ライフサイエンス統合データベースセンター licensed under CC表示 継承2.1 日本