アクチン のバックアップ差分(No.1)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

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 ''アクチン''とは、[[細胞]]内の[[蛋白質]]のひとつで、[[筋細胞]](=[[筋線維]])では[[ミオシン]]とともに、[[筋]]を[[収縮]]させる働きをもち、筋以外の細胞でも、細胞の枠をつくって形を維持する[[細胞骨格]]をつくったり、細胞内で物質を運ぶときに使われたりする。

 アクチン分子は分子量42万(42kDa)の[[ポリペプチド]]だが、これが立体的に折れ曲がって球形の[[蛋白質]]になったものを、[[Gアクチン]](G=globular、球状)と呼ぶ。Gアクチンは水溶性で、細胞質内にある。Gアクチンは、じゅず状にたくさん重合してつながり、長い[[線維]]をつくる。線維状になったものを、[[Fアクチン]](F=fibrousまたはfilamentous、線維状)と呼び、アクチンの機能はこのFアクチンがはたしている。Gアクチンは、Fアクチンのサブユニットである。

 [[細胞]]内でみられる[[Fアクチン]]は、Fアクチンのまわりに他の[[蛋白質]]も結合した複合体になっているが、アクチンが主成分なので、これを[[アクチンフィラメント]]または[[微小フィラメント]](マイクロフィラメント)という。[[筋細胞]]では、[[ミオシンフィラメント]]と対比させて、アクチンフィラメントのことを[[細いフィラメント]]、ミオシンフィラメントを[[太いフィラメント]]という言い方もする。

 
 

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