紡錘細胞
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
紡錘細胞とは、形が紡錘形をした細胞の意味。結合組織などにいる線維芽細胞など、紡錘形をした細胞はよくあるが、それらは「紡錘形の細胞」と呼ぶことはあるが、「紡錘細胞」という名前を付けては呼ばない。紡錘細胞という呼び方をするのは、
- 大脳皮質(大脳新皮質)の一番内側の層に多い神経細胞。細胞体が紡錘形をしているように見える。このため、この層を紡錘細胞層(多形細胞層)ということがある
- 腫瘍の一種で、紡錘形をした腫瘍細胞が集まっているので、紡錘細胞癌、紡錘細胞肉腫という種類がある
体から細胞を取り出してシャーレで増やすときには、シャーレのガラス面に貼り付いて増えるタイプの細胞では、細胞は種類によって、紡錘形になるのはむしろ普通。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 紡錘細胞 | ぼうすいさいぼう |
英語 | fusiform cell | フューズィフォーム・セル | |
spindle cell | スピンドル・セル |