前頭骨 のバックアップソース(No.4)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 
 ''前頭骨''とは、[[頭蓋骨]]のひとつで、[[目>眼]]のあたりから頭のてっぺんあたり([[頭頂]])まで、左右では[[こめかみ]]の上のほうまで、広い範囲に広がっている1つの[[骨]]。

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|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|前頭骨|ぜんとうこつ|
|>|英語|frontal bone|フ''ロ''ンタル・''ボ''ウン|
|>|ラテン語|os frontale|オス・フロンターレ|

 [[頭部]]のうち、前頭骨のある位置に対応する[[皮膚]]の場所のことを[[前頭部]]という。[[前頭]]といえば、[[額]](ひたい)のことだが、前頭と前頭部は定義が違い、位置がちょっとずれている。



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|&ref(frontal_bone.gif,nolink,前頭骨);|
| ''図:前頭骨(ピンク色)''((Source: [[an illustration by Alan Hoffring provided by National Cancer Institute, USA>http://visualsonline.cancer.gov/details.cfm?imageid=4277]], reproduced and modified.)) &br;  頭部の左側から[[頭蓋]](頭蓋骨)をみたところ。ピンク色をつけてある前頭骨に図中で接している骨は、[[鼻骨]]、[[上顎骨]]、[[涙骨]]、[[篩骨]]、[[頬骨]]、[[蝶形骨]]、[[頭頂骨]]。|f

 前頭骨はおもに[[額]]を作っている骨。その下では、眼球の入っている頭蓋骨の窪み([[眼窩]])の上側の壁をつくり、鼻のつけねで鼻骨と、その左右で[[上顎骨]]と、眼窩内部で[[涙骨]]、[[篩骨]]と接する。額の左右では[[頬骨]]と、その後方では[[蝶形骨]]、頭頂付近で[[頭頂骨]]と接する。[[頭蓋冠]]の前部をつくり、[[脳]]を外側から包んで守る。

 これらの骨の間の結合は、[[縫合]]と呼ばれる動かない[[関節]]([[不動結合]])という。頭頂骨との間の[[結合]](関節)は、[[冠状縫合]]という。胎児のときは、前頭骨は左右2つの骨に分かれていて、その間は[[前頭縫合]]という。またこのとき、左右の頭頂骨と前頭骨との間には骨のない結合組織性の膜でできた柔らかい部分、[[大泉門]]がある。



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