多列円柱上皮 のバックアップ差分(No.1)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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''多列円柱上皮''とは、[[器官]]の[[内側]]の表面などを覆う[[上皮]]の種類のひとつ。背の高い[[細胞]]と背の低い[[基底細胞]]が混ざって並ぶ「[[多列上皮]]」(=偽重層上皮)で、そのうち、上皮の表面に届く背の高いほうの細胞が[[円柱]]形をしている上皮のこと。 [[多列上皮]]はたいてい多列円柱上皮なので、単に多列上皮と言っても同じこと。 ** 多列上皮のある器官 [#h71f6043] この[[上皮]]は、[[呼吸器系]]や[[男性生殖器系]]などの[[器官]]にある。 - 呼吸器系:[[気道]]の上皮は、大部分がこの上皮。特に、[[鼻腔]]の奥の方、[[喉頭]]([[声帯]]以外)、[[気管]]の全体と、[[気管支]]の特に細い部分である[[細気管支]]より太いところ - 男性生殖器系:[[精子]]の通り道の[[精巣上体管]]、[[精管]]、[[前立腺]]の[[腺上皮]]、[[前立腺]]周辺の[[尿道]]など。