棘上筋 のバックアップソース(No.3)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 
 ''棘上筋''とは、[[肩]]の後ろにある[[筋]]で、[[肩甲骨]]から[[上腕骨]]を支える筋のひとつ。肩甲骨の[[棘上窩]]からおこるのでこの名がある。

*** 位置、起始と停止 [#ad94840d]
 背中側から棘上筋をみると、肩甲骨の背面の上部(肩甲棘より上の部分=棘上窩)から、肩に向かって進み、三角筋の奥に潜り込む。

 [[起始]]は[[棘上窩]]の広い範囲で、[[三角筋]]の[[深層[[で[[腱]]になり、[[肩関節]]を後ろから回りこむように包み、[[上腕骨]]の[[大結節]]の上部に[[停止]]する。腱が肩関節を囲むところで、[[棘下筋]]、[[小円筋]]、[[肩甲下筋]]の腱とあわさり肩関節を包む帯状の腱([[ローテーターカフ]]、[[回旋筋腱板]])をつくる。

*** 働き [#p7325a5f]
 棘上筋の[[腱]]は[[肩関節]]を後ろ斜め上方から回りこんで[[上腕骨]]につくので、棘上筋が収縮すると、[[上腕]]を横方向に持ち上げ(=[[外転]])、また上腕を外向きに回転する(=[[外旋]])働きがある。

*** 支配神経と血管 [#c7ce5df2]
 [[腕神経叢]]の[[肩甲上神経]]。
 
 

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