骨単位

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~

オステオンでこの項目を参照しています

 骨単位とは、または、オステオンとは、をつくっている骨組織のうち、緻密骨(緻密質、皮質骨)をつくっている構成単位で、骨の内部を走る血管を中心に、骨が同心円状につくられていくバウムクーヘンのような形をした部分のこと。骨単位の中心の血管が通る穴をハバース管というので、骨単位のことをハバース系とも呼ぶ。発達した骨単位1つの直径は200 μmで、長さは1 mm以上。緻密骨全体には無数の骨単位がびっしりと詰まってできている。

言語表記発音、読み方
日本語医学骨単位 *こつたんい
オステオン *
ハバース系、ハヴァース系 **ハバースけい、ハヴァースけい
英語osteon *スティオン
haversian system, Haversian system **ヴァーシャン・スィステム
* オステオン osteon は、骨を意味するギリシャ語由来の語幹 osteo- に、構成単位あるいは粒子などを意味する -on のついた言葉で、骨単位はその訳
** ハバース、またはハヴァースは、クロプトン・ヘイヴァース Clopton Havers のこと。Havers の名前を形容詞化したのが haversian (ハバースの~)。ヘイヴァースは17世紀の英国の外科医で骨の微細構造の研究を行った

 緻密骨の表面部分をつくる骨組織がすき間なく埋めた硬い部分。骨組織を作る細胞骨芽細胞(のち骨細胞になる)だが、骨の奥の方の細胞には血液が届かないため、骨の内部にはたくさんの血管が入り込んでいる。骨内部を通る血管からその周囲へと酸素や栄養が渡されるため、骨細胞は血管を中心に同心円状に配列している。それぞれの細胞が自分の周囲に骨基質を分泌していくことにより、血管を中心にバウムクーヘンのようにいくつもの層がとりまく構造ができ、骨細胞はその層板の間や内部に取り残されていく。この構造全体を骨単位という。また、中心の血管の通る骨の穴をハバース管、それを取り囲むバウムクーヘン部分の層をハバース層板という。

カテゴリー: 結合組織 | 運動器系 | 骨格系 |

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
 どのページにでも自由にリンクしてください。でも、このサイトの文を他の場所に転載(コピー・ペースト)しないでください(コピーした内容に間違いがあったとき、その間違いはその後このサイト上では誰かに修正されるかもしれませんが、あなたがコピーした先では間違ったまま残ってしまいます)。