毛細血管 のバックアップソース(No.1)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 
 ''毛細血管''とは、[[血管]]のなかでもっとも細い部分で、全身の[[組織]]のどこでも、網の目のように張り巡らされている。毛細血管の太さは一番細いところで直径数μmで、もちろん肉眼では見えず、[[赤血球]]1コの大きさと大差ないレベル。

 毛細血管は、[[心臓]]から始まった[[動脈]]が枝分かれを繰り返して次第に細くなっていった先に続いている。毛細血管の先は、再び合流していき、[[静脈]]になる。

 毛細血管の壁は、平べったい[[内皮細胞]]が1層だけでできている([[単層扁平上皮]]の一種である)。内皮細胞が、ギョウザの皮か薄切りのハムだとすると、これらで直径2、3cm程度の筒をつくり、長くつなげたような様子をしている。

 内皮細胞だけでできた毛細血管の壁は、液体やそれに溶けている物質が出入りしやすくなっているので、血液の液体成分([[血漿]])と周囲の組織の細胞外にある[[組織液]]は混じる。このとき、血液中に溶けている酸素]や栄養分が組織中に出て、組織液の二酸化炭素や老廃物が毛細血管に取り込まれる。

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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