大静脈

『1年生の解剖学辞典』～ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ～
 

　大静脈とは、

  1. 上大静脈と下大静脈。心臓の右心房に直接つながるもっとも太い2本の静脈、上大静脈と下大静脈をまとめて呼ぶときの名前
  2. 組織学で、血管の壁を太さと壁の構造で分類したときのタイプのひとつ。 静脈のうち、もっとも太いタイプ
目次
 

上大静脈と下大静脈 †

　大静脈とは、心臓の右心房の上下につながっている2本の血管のことで、全身から戻ってきた血液が通る静脈がだんだんと合流し、右心房に入る前に、最終的に通る最も太くなった血管。

言語表記発音、読み方
日本語医学大静脈だいじょうみゃく
ラテン語・英語cava（英語読み）ケイヴァ
（ラテン語読み）カーウァ
vena cava（英語読み） ヴィーナ・ケイヴァ
（ラテン語読み）ウェーナ・カーウァ

　大静脈という1本の血管があるわけではなく、上大静脈と下大静脈という２つの別の血管をあわせて呼ぶときの名前。上大静脈と下大静脈は直接は合流したりすることのない別の血管で、右心房の上側と下側につながっている。

上大静脈
　右心房の上につながっている。頭頚部や上肢から来る静脈が集まったもの。
下大静脈
　右心房の下につながっている。腹部、下肢などからの血管が集まったもの。

太いタイプの静脈 †

言語表記発音、読み方
日本語医学大静脈だいじょうみゃく
英語large veinラージ・ヴェイン

　大静脈とは、血管を壁の構造から組織学的に分類したうちのひとつ。静脈のうち、もっとも太いタイプ。

　大静脈をはじめ、いくつかの太い静脈が含まれる。

カテゴリー: 循環器系 | 心血管系 | 血管 | 静脈 | 胸部 | 腹部

 
 
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