精巣上体管 のバックアップソース(No.1)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 
 ''精巣上体管''とは、[[精巣上体]]の大部分の中に詰まっている[[管]]。精巣上体管は直径100μm以下の細い1本の管で、精巣上体内に蛇行しながら入っている。まっすぐ伸ばすと数10cmになる。

 [[精巣]]の[[精細管]]でつくられた[[精子]]は、[[精巣上体]]の精巣上体管に運ばれる。精子は[[精巣輸出管]]を通って精巣から出て、まず精巣上体[[頭部]]の精巣上体管に入り、順に送られて[[頚部]]、[[体部]]を通過し、[[尾部]]に達する。この間に精子は成熟し、尾部の精巣上体管で蓄えられる。精巣上体管はこの後、[[精管]]につながり精巣上体を出る。

** 精巣上体管の構造 [#n5207ca5]

 [[管]]の[[内腔]]は[[上皮]]で囲まれ、その外側に薄い[[平滑筋層]]がある。上皮は[[多列円柱上皮]]で、背の高い[[円柱]]形の[[主細胞]]が並んでいるところに外側の[[基底膜]]に沿って背の低い[[基底細胞]]が混ざる。主細胞の内腔に面した表面には[[不動毛]]と呼ばれる長い[[微絨毛]]が生えている。平滑筋層は[[輪走筋]]で、[[頭部]]から[[尾部]]にいくに従って層が厚くなる。精子はこの平滑筋の[[蠕動運動]]で運ばれる。

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
 どのページにでも自由にリンクしてください。でも、このサイトの文を他の場所に転載(コピー・ペースト)しないでください(コピーした内容に間違いがあったとき、その間違いはその後このサイト上では誰かに修正されるかもしれませんが、あなたがコピーした先では間違ったまま残ってしまいます)。