卵管膨大部

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

構造の詳細は卵管の項目にあります

 卵管膨大部とは、女性生殖器系器官である卵管の一部の名前。卵管は直径が数 mm で、全体の長さが10 cm ほどの管で、子宮の上端の左右(=子宮角)から出て、左右方向に伸びているが、そのうち、子宮から遠い側3分の2ぐらいでは管が太く、卵管膨大部と呼ばれる。子宮に近い側3分の1は管が細く、卵管峡部という。卵巣から排卵された卵が、子宮にたどり着くまでの間に、精子と出会うと受精が起こるが、受精は卵管膨大部で起こることが多い。

言語表記発音、読み方
日本語医学卵管膨大部らんかんぼうだいぶ
英語ampulla of oviductアンラ(アンピュラ)・オブ・ヴィダクト
ampulla of uterine tubeアンラ(アンピュラ)・オブ・ユーテライン・テューブ
ラテン語ampulla tubae uterinaeアンプラ・トゥバエ・ウテリナエ

 卵管膨大部の子宮から遠い端は、卵管漏斗という次第に太くなる部分。卵管膨大部の内部には、広い空洞があるわけではなく、粘膜ひだが峡部よりもよく発達して、複雑に折れ曲がっている。

カテゴリー: 生殖器系 | 女性生殖器系 | 腹部 | 卵管

 
 

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