肩甲骨 のバックアップ差分(No.1)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

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> [[肩胛骨]]、[[貝殻骨]]、[[かいがね]]でこの項目を参照しています

 ''肩甲骨''とは、二の腕([[上腕]])の付け根、[[肩]]にある[[骨]]。平べったい骨([[扁平骨]])で、形は縦に長い逆三角形。左右1対あり、[[肋骨]]などでできている[[胸郭]]の後面に沿ってある。[[鎖骨]]とともに[[上肢帯]]を作っている骨。

|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|肩甲骨(肩胛骨) (*1)|けんこうこつ|
|日本語|日常|貝殻骨 (*2)|かいがらぼね|
|日本語|古語|胛 (*3)|かいがね|
|>|ラテン語・英語|scapula|(ラテン語読み)スカプラ &br; (英語読み)ス''カ''ピュラ|
|>|英語|shoulder blade|''ショ''ウルダー・ブ''レ''イド|
|>|英語|blade bone|ブ''レ''イド・''ボ''ウン|

> *1 本来の漢字は、「肩胛骨」だが、医学・解剖学では、「肩甲骨」が普通。現在の医学辞書には「肩胛骨」は載っていないことも多い。「甲」と「胛」は[[異体字]]ではなく、意味の違う字 &br; *2 前面がゆるくくぼんでいて、二枚貝の貝殻のような曲面をしていることから呼ばれる俗称 &br; *3 「胛」(コウ)は、古語では「''かいがね''」と読んで、その1字だけで肩甲骨の意味をあらわす言葉だった

 上腕の運動の支点になる骨だが、肩甲骨そのものも、向きを変えたりすることができる。これは上腕をさらに自由に運動させるのに重要な役割をもっている。
- 肩甲骨の外側の端には[[関節窩]]がある。肩甲骨の関節窩は浅い半円形の窪みで、ここに[[上腕骨]]の[[上腕骨頭]]がはまって、[[肩関節]]を作る。肩関節が上肢の運動の中心になる。
- 肩甲骨の外側に飛び出している[[肩峰]]の内側には[[肩峰関節面]]があって、ここで肩甲骨と[[鎖骨]]が[[肩鎖関節]]をつくっている。肩鎖関節は、肩甲骨そのものが動くときの支点となる。



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> カテゴリー: [[運動器系>category/運動器系]] | [[骨格系>category/骨格系]] | [[骨>category/骨]] | [[上肢>category/上肢]] | [[上肢帯>category/上肢帯]] | [[胸部>category/胸部]]

 
 

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