腓腹筋 のバックアップソース(No.2)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 
 ''腓腹筋''とは、[[下腿]]後面の[[ふくらはぎ]](脹ら脛)の表層にあり、ふくらはぎのふくらみをつくる[[筋]]。腓腹筋とその深層にある[[ヒラメ筋]]とをあわせて[[下腿三頭筋]]という。[[足首]]に近い側で、腓腹筋の[[腱]]とヒラメ筋の腱が合流して、[[アキレス腱]](踵骨腱)になる。腓腹筋(とヒラメ筋)は主に[[足関節]]に作用して[[足]]を[[底屈]]させる筋で、つま先立ちをしたり、飛び上がるとき足の裏で地面を蹴るときに働く。

 [[ふくらはぎ]]は、主に[[下腿三頭筋]]でできている。下腿三頭筋は[[三頭筋]]([[筋腹]]の一部と[[筋頭]]が3つに分かれている[[筋]])で、このうち一番表面にある2つ並んでいる筋腹が腓腹筋、それらの深層にある残りのひとつが[[ヒラメ筋]]。腓腹筋だけをみると、2つに分かれた[[二頭筋]]でもある。この2つは[[内側頭]]と[[外側頭]]と呼ばれ、内側頭の起始は[[大腿骨]]の内側にある[[内側上顆]]、外側頭の起始は同じ大腿骨の外側にある[[外側上顆]]。ヒラメ筋と合わさったアキレス腱の停止は、[[踵骨]]の[[踵骨隆起]]。

 腓骨筋は[[大腿骨]]と[[踵骨]]をつなぐので、間に[[膝関節]]と[[足関節]]をはさむ[[二関節筋]]である。しかしその役割は主として膝関節が[[伸展]]しているときに足を[[底屈]]するのに働く。膝関節が曲がっているときは、大腿骨が踵骨と近づくので力を出せない。

 
 

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