腸間膜 のバックアップソース(No.3)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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> [[小腸間膜]]でこの項目を参照しています ''腸間膜''とは、[[腸]]のうち、[[腹腔]]の背中側の壁(=[[後腹壁]])にくっついていない部分を、後腹壁につなぎ止めている[[膜]]のこと。[[血管]]や[[神経]]などは、この膜の中を通って腸に出入りする。[[内臓脂肪]]が蓄積される場所でもある。 狭い意味で、''小腸間膜''の意味で使うことが多い。つまり、[[小腸]]をつなぎ止めている膜のこと。もっと広い意味で、小腸間膜以外に[[胃間膜]]、[[結腸間膜]]なども含め、[[消化管]]に付いている膜をまとめて呼ぶのに使うこともある。 #contentsx * 小腸間膜を指す場合 [#ha325827] ''小腸間膜''(''腸間膜'')とは、[[小腸]]を[[後腹壁]](内臓のある[[腹腔]]の背中側の壁)につなぎとめている膜のこと。小腸全体にあるわけではなく、小腸と後腹壁がくっついている[[十二指腸]]にはない。一方、[[空腸]]と[[回腸]]は後腹壁から離れていて、腹腔内にうねうねと蛇行しておさまっている。腸間膜があるのは空腸と回腸の部分である。腸間膜の表面は両面が腹膜におおわれている。後腹壁から腹膜が伸びて小腸を包み、再び後腹膜に戻るとき、小腸と後腹壁のあいだの2層の腹膜がくっついたもの、ともいえる。 |>|~言語|~表記|~発音、読み方| |日本語|医学|[[腸間膜]]* |ちょうかんまく| |~|~|[[小腸間膜]] |しょうちょうかんまく| |>|英語|mesentery (of small intestine)|''メ''ッセンテリー(・オブ・スモール・インテスティン) | |>|ラテン語|mesenterium dorsale commune |メセンテリウム・ドルサーレ・コミュネ | #clear 空腸と回腸をあわせるとその全長は数mになる。腸間膜はこの部分全体にあるので、小腸側では数mあるが、小腸から離れて後腹壁につながる部分では、扇子のカナメ(弧の中心)のように集まり、長さ15cmほどの部分で後腹壁とつながる。その場所は、上端が十二指腸と空腸の境界部のあたり。 * 広い意味の腸間膜 [#cdc0ee57] 広い意味の''腸間膜''とは、腹部の[[消化管]]についていて、その器官を後腹壁につなぎとめている膜のこと。上に挙げた[[空腸]]や[[回腸]]以外で[[後腹壁]]から離れている部分には、[[胃]]、[[虫垂]]、[[横行結腸]]、[[S状結腸]]などがある。これらをまとめて、腸間膜という呼び方をすることがある。 |>|~言語|~表記|~発音、読み方| |日本語|医学|腸間膜* |ちょうかんまく| |>|英語|mesentery |''メ''ッセンテリー | |>|ラテン語|mesenterium |メセンテリウム| #clear 構造は[[小腸間膜]]も他の[[間膜]]もよく似ている。 [[十二指腸]]、[[上行結腸]]や[[下行結腸]]は、[[後腹壁]]にくっついているので、[[結腸間膜]]がない。 #clear > カテゴリー: [[消化器系>category/消化器系]] | [[消化管>category/消化管]] | [[腹部>category/腹部]] | [[小腸>category/小腸]] | [[大腸>category/大腸]]