右心房 の変更点

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 ''右心房''とは、[[心臓]]の4つある部屋のひとつで、2つある[[心房]]のうちのひとつ。全身から戻ってきた[[血液]]を[[上大静脈]]、[[下大静脈]]などから受けとり、それを[[右心室]]に流し込むはたらきをもつ。右心室は[[肺]]に血液をおくるポンプの役割があるので、右心房はその予備ポンプ的な位置付け。

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|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|右心房|うしんぼう|
|>|英語|right atrium (of heart)|''ラ''イト・''エ''イトゥリアム(・オブ・''ハ''ート)|
|>|ラテン語|atrium cordis dextrum|アトゥリウム・コルディス・デクストゥルム|
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* 心臓の他の部屋との関係 [#s6ccec19]
 右心房は、[[心臓]]の4つの部屋の中では体の上方、右側にある。別の言い方では、心臓の中に2つある[[心房]]は心臓の上部に並んでいるが、右心房はそのうちの右側にある。右心房に接する部屋は[[左心房]]と[[右心室]]の2つある。右心房と右心室との間では内部がつながっていて、その間には[[三尖弁]]があり、血液が逆流してこないようになっている。一方、右心房と左心房の間は、薄い壁([[心房中隔]])で隔てられているが、ここには胎児のときには[[卵円孔]]という穴があってつながっている。卵円孔は生後次第にふさがり、[[卵円窩]]というくぼみが残る。

* その他の特徴 [#k9c14a56]
- 右心房には、酸素を使い果たした静脈血が全身から流れ込む。
- 右心房には、上大静脈、下大静脈の他にも血管(細い静脈)が直接つながっている。そのうち太いのは、[[冠状静脈洞]]で心臓の壁からの血液が流れてくる。右心房の壁には、冠状静脈洞の他にも心臓に血液を供給して戻ってくるごく細い静脈がたくさんつながっている。
- 右心房と上大静脈の付け根のあたりに、心臓の中で最も最初に拍動を起こす[[洞房結節]]がある。

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