多列線毛上皮 の変更点

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

> [[多列繊毛上皮]]、[[偽重層線毛上皮]]、[[偽重層繊毛上皮]]でこの項目を参照しています

> 関連する内容が[[多列線毛円柱上皮]]の項目にあります

 ''多列線毛上皮''とは、[[粘膜]]などを構成する[[上皮]]の種類のひとつ。[[気道]]などにある上皮で、表面の[[細胞]]に[[線毛]](=繊毛)が生えている。

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|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|[[多列線毛上皮]]、[[多列繊毛上皮]]* |たれつせんもうじょうひ|
|~|~|[[偽重層線毛上皮]]、[[偽重層繊毛上皮]]*,** |ぎじゅうそうせんもうじょうひ|
|>|英語|pseudostratified ciliated epithelium** |シュード-ストゥ''ラ''ティファイド・スィリ''エ''イティッド・エピ''スィ''ーリアム|


|* 「[[線毛]]」と「[[繊毛]]」は同じ意味。医学・解剖学ではどちらかというと「[[線毛]]」をよく使う &br; ** 「偽重層上皮」と「多列上皮」は同じ意味。日本語では多列上皮のほうをよく使うが、英語では 偽重層上皮 pseudostratified epithelium を使う。pseudo は「ニセの」、stratified は「重層」の意味。ciliated は線毛 cilia が生えている、の意 |f



 多列線毛上皮は、[[線毛]](繊毛)の生えた[[多列上皮]]の意味。線毛は一定の方向に波打つように動くことができる微細な毛がたくさん並んでいるもので、[[上皮]]の表面を覆う液体に流れをつくる。

 [[多列上皮]]は背の高い[[細胞]]が一列に並ぶなかに、低い細胞が混ざっている上皮のこと。上皮の下にある[[基底膜]]にはすべての細胞が接するが、上皮の表面にとどくのは背の高い方の細胞だけで、線毛が生えているのはその細胞。ふつうその細胞は[[円柱細胞]]なので、詳しくいうと、多列線毛円柱上皮となる。

 「[[線毛]]」(=繊毛)とよく似ている用語に、「[[絨毛]]」「[[微絨毛]]」があるが、これらはまったく違うものを指す言葉なので注意する(➝ 「[[線毛]]」の項目を参照)


> カテゴリー: [[上皮組織>category/上皮組織]] | [[組織分類>category/組織分類]]
 
 

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