後肢 の変更点

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

> 構造についての詳細は、[[下肢]]の項目にあります

 ''後肢''とは、「[[あし]]のつけね」から先の部分全体と、おしり([[殿部]])のあたりをあわせた部分のことで、下肢と同じだが、下肢をヒトに対して使うように、後肢は[[四足動物]]に大して使う。

|3|2|13|17|c
|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|[[下肢]]|かし|
|~|~|[[自由下肢]]* |じゆうかし|
|~|一般|[[脚]]** |あし、きゃく|
|~|~|[[肢>あし]]** |あし、し|
|~|動物|[[後肢]]*** |こうし|
|~|~|[[自由下肢]] * |じゆうかし|
|~|一般|[[脚]] ** |あし、きゃく|
|~|~|[[肢>あし]] ** |あし、し|
|~|動物|[[後肢]] *** |こうし|
|>|英語|lower limb|''ロ''ワー・''リ''ム|
|~|~|leg† |''レ''ッグ|
|~|~|free part of lower limb‡ |フリー・パート・オブ・ロワー・リム|
|>|>|>| * 股関節から先の自由に動く部分だけをさすときに使う言葉。股関節よりも胴体([[体幹]])側の部分には、下肢を支える骨が[[下肢帯]]をつくっている。広い意味での下肢はそっちも含む  &br; ** 解剖学では、下肢の意味で「[[あし]]」といわないほうがよい。[[足]](あし)といえば、足首から先の部分だけのことを指す &br; *** 動物の上肢、下肢は、[[前肢]]、[[後肢]]という。ヒトでは前肢、後肢は使わない &br; † leg は下腿を指すこともある &br; ‡ 「自由下肢」に対応する英語 |f
|~|~|leg † |''レ''ッグ|
|~|~|free part of lower limb ‡ |フリー・パート・オブ・ロワー・リム|
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| * | 股関節から先の自由に動く部分だけをさすときに使う言葉。股関節よりも胴体([[体幹]])側の部分には、下肢を支える骨が[[下肢帯]]をつくっている。広い意味での下肢はそっちも含む |f
| ** | 解剖学では、下肢の意味で「[[あし]]」といわないほうがよい。[[足]](あし)といえば、足首から先の部分だけのことを指す |f
| *** | 動物の上肢、下肢は、[[前肢]]、[[後肢]]という。ヒトでは前肢、後肢は使わない |f
| † | leg は下腿を指すこともある |f
| ‡ |「自由下肢」に対応する英語 |f
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 「あしの付け根」から先、つまり胴体から飛び出した部分、または[[股(また)>股]]([[股関節]]) から[[つま先]]までのことを、[[自由下肢]]といい、股関節よりも胴体([[体幹]])側の部分を[[下肢帯]]という。下肢帯は、あしを支えて、あしが動くときにはたらく[[骨]]や[[筋]]がある殿部や[[骨盤]]などを含む。

 ただし、自由下肢の意味で、便宜的に下肢という言葉を使うこともある。自由下肢には、[[股関節]]から[[膝関節]]までの[[大腿]](太もも)、膝から[[足関節]]までの[[下腿]](すね)、足関節から先の[[足]]を含む。

 つまり、下肢といったら、
+ 下肢 = 自由下肢 + 下肢帯 の意味で厳密に使っているか
+ 下肢 → 自由下肢 の意味で、便宜的に使っているか

の2つの場合がある。

- [[肩]]の周辺とその先、[[腕]]、[[手]]の部分を[[上肢]]と呼ぶ。
- [[胴体>胴]]から突き出た部分である上肢、下肢をあわせて、体の胴体の部分([[体幹]])と対比させて、[[体肢]]と呼ぶ。
- 上肢と下肢をあわせて4本あることから、[[四肢]]とも呼ぶ。
- 動物の上肢、下肢は、''前肢''、''後肢''というが、ヒトでは前肢、後肢は使わないのがふつう。

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> カテゴリー: [[体の部位>category/体の部位]] | [[下肢>category/下肢]]
 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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