手根中手関節 の変更点

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

#author("2018-02-05T15:59:40+09:00","","")
 ''手根中手関節''とは、手首の骨([[手根骨]])と手のひら(手の甲)の骨([[中手骨]])との間にある[[関節]]の意味で、手のひらの内部の[[手首]]の近くにある。略称は ''c''arpo''m''etacarpal  joint から、[[CM関節]]。

|>|~用語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|[[手根中手関節]]|しゅこんちゅうしゅかんせつ|
|~|~|[[CM関節]]|シー・エムかんせつ|
|>|英語|carpometacarpal joint  |''カ''ーポ''メ''タカーパル・''ジョ''イント|

 [[手根骨]]は片手に8つある[[手首]](手根)の[[骨]]で、このうち、手の先端に近い側([[遠位]])の4つ([[大菱形骨]]、[[小菱形骨]]、[[有頭骨]]、[[有鈎骨]])が手根中手関節をつくる。[[中手骨]]は手の甲(手のひら)の骨で、親指([[第1指]])から小指([[第5指]])までに対応するように5本ある(第1中手骨~第5中手骨)。4つの手根骨と5本の中手骨が2列に並ぶように接している間にあるのが手根中手関節である。

 手根中手関節のうち、親指(母指、第1指)の根元にある、[[第1中手骨]]と[[大菱形骨]]とがつくる[[関節]]を、[[母指の手根中手関節]](第1手根中手関節)として、それ以外の4本の指の根元の手根中手関節と区別する。反対に、手根中手関節を狭い意味で使うときには、母指の手根中手関節を含めない。第2~第5中手骨がつくる手根中手関節を、それぞれ第2~第5手根中手関節と呼ぶこともある。

** 母指の手根中手関節 [#p40e9b42]
 母指(第1指)の手根中手関節は、[[関節包]]が他とは独立している。また、母指の手根中手関節は、色々な方向に広く動かすことができる関節で、母指の動きには非常に重要。関節の形式は[[鞍関節]]。

** (母指以外の)手根中手関節 [#r3ea174a]
母指以外の手根中手関節は、全体でつながった1つの[[関節包]]をつくっている。それぞれの[[手根骨]]と[[中手骨]]との間は[[靭帯]]で強く固定され、ほとんど動かない[[半関節]]である。第4指、第5指の手根中手関節は、こぶしをつくるときに少し動くが、第2指、第3指の手根中手関節はほとんど動かない。関節の形式は[[平面関節]]。


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