結腸膨起 の変更点

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

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#author("2024-07-06T09:39:55+09:00","","")
> [[ハウストラ]]でこの項目を参照しています

 ''結腸膨起''とは、または、''ハウストラ''とは、[[結腸]]を外側からみたときに、繰り返し並んでいる、たくさんの大きなふくらみのこと。[[小腸]]にはなく、[[大腸]]のうち特に結腸ではっきりしているのでこう呼ばれる。結腸膨起でふくらんでいるところは、その形にあわせて腸の[[内腔]](内側の空洞)も広がっており、腸の内容物もたくさんたまっている場所。

|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|[[結腸膨起]]|けっちょうぼうき|
|~|~|>|[[ハウストラ]]|
|英語|複数| haustra of colon * |''ハ''ウストゥラ・オブ・''コ''ロン|
|>|~言語|~表記|~発音、読み方 |
|日本語|医学|[[結腸膨起]]|けっちょうぼうき |
|~|~|>|[[ハウストラ]] |
|英語|複数| haustra of colon * |''ハ''ウストゥラ・オブ・''コ''ロン |
|ラテン語|複数| haustra coli * |ハウストゥラ・コリ |

| * |  ハウストラ、haustra は膨起の意味の複数形。単数形は haustrum ''ハ''ウストラム |f

 結腸の周囲の3ヶ所には、縦方向(腸の長い向き)に、[[結腸ひも]]と呼ばれる細い[[筋]]の束が貼り付くようにのびている。この結腸ひもの筋が収縮しているため、結腸は全体として少し短くなっているが、3本の結腸ひもの間の部分では余った腸の壁が外側に膨らんでいる。このふくらみを一定間隔をおいて区切るように、[[筋層]]が収縮してできるふくらみが、結腸膨起である。つまり、ひとつの結腸膨起ととなりの膨起との間は、腸の壁の筋が収縮することで内側に張り出して腸が細くなっている。内側に張り出した部分を[[結腸半月ひだ]](半月ひだ)という。

 結腸膨起とその間の[[結腸半月ひだ]]は、ふつうの腸の[[蠕動運動]]とは違い、半月ひだの位置が[[肛門]]の方向に少しずつずれていったりはせず、結腸膨起ごとに大きく収縮して中身をとなりの結腸膨起に押し出すようにはたらく。
 小腸の[[蠕動運動]]では、腸の壁の筋層の収縮が順に肛門の方向に進み、内容物を送り出すが、結腸膨起とその間の[[結腸半月ひだ]]は、[[肛門]]の方向に少しずつ移動していったりはせず、同じ場所にとどまり、結腸膨起ごとに収縮して内容物をとなりの結腸膨起に押し出すようにはたらく。

> カテゴリー: [[消化器系>category/消化器系]] | [[腹部>category/腹部]] | [[消化管>category/消化管]]
 
 

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