胆汁 の変更点
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
#author("2020-03-06T15:32:48+09:00","","") ''胆汁''とは、[[肝臓]]で作られ、[[十二指腸]]に分泌される[[消化液]]。肝臓と十二指腸は[[胆管]]でつながれ、胆管が途中で枝分かれしたところにある[[胆嚢]]で、胆汁は一旦貯められて、濃縮される。[[脂質]]を吸収しやすくする働きのある[[胆汁酸]]が主成分。また、古くなって分解された[[赤血球]]の[[ヘモグロビン]]からできた[[ビリルビン]]などの色素([[胆汁色素]])も含む。 |>|~言語|~表記|~発音、読み方| |日本語|医学|[[胆汁]] |たんじゅう | |>|英語|bile |''バ''イル | |~|~|gall |''ゴ''ール | 胆汁は、[[肝臓]]の[[肝細胞]]でつくられる。胆汁の主成分は[[コレステロール]]から作られる、[[胆汁酸]]と呼ばれる[[ステロイド]]で、この物質が水にも油にも溶けやすいので、消化物に含まれる[[脂質]]とともに乳化物(ミセル)の粒子をつくるので、脂質とともに[[小腸]]から再吸収される。他に、[[脾臓]]などで壊された古い[[赤血球]]の[[ヘモグロビン]]が分解され、[[ビリルビン]]として肝臓に集められて胆汁に排出される。ビリルビンなどを胆汁色素という。[[便]]の色は、胆汁の胆汁色素の色。 [[肝臓]]で分泌された胆汁は肝臓内の細い胆管を通して集められ、肝臓から[[肝管]]→[[胆嚢管]]を通って[[胆嚢]]に運ばれる。胆嚢と[[十二指腸]]は、胆嚢管→[[総胆管]]でつながっているが、[[十二指腸]]の中に消化物が通ると、総胆管の出口の[[オッディの括約筋]]がゆるみ、[[膵臓]]から[[分泌]]された[[膵液]]とともに十二指腸に分泌される。 > カテゴリー: [[消化器系>category/消化器系]] | [[腹部>category/腹部]] | [[液体>category/液体]]