腕 の変更点
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
#author("2018-01-27T12:18:00+09:00","","") #author("2018-01-27T12:18:23+09:00","","") > 関連する内容は[[腕(わん)]]にもあります ''腕''とは、または''うで''とは、厳密な医学・解剖学用語ではなく、状況によって違う箇所をさす日常語。解剖学用語に言い換えると、 #contentsx ただし、うでのようにとび出た構造のことを、解剖学用語では、「~[[腕(わん)]]」と名づけることがある。 * 大きく2つにわけると… [#zf0fd60d] ** 肩から手首までを指すとき → 「上腕と前腕」 [#k1c5e241] この用法の「腕」にぴったり合うような1語の解剖学用語は、たぶんない。解剖学用語でいうと、[[上腕]]([[肩]]から[[肘]]まで、つまり[[二の腕]]のこと)と[[前腕]](肘から手首まで)に相当する。[[自由上肢]]のうち、[[手]](=[[手首]]から先)を除いた部分ともいえる。 |3|2|||c |>|~言語|~表記|~発音、読み方| |日本語|一般|''腕''|うで| |~|医学|[[上腕]]と[[前腕]]|じょうわんとぜんわん| |英語|一般|arm* |''ア''ーム| |~|医学|arm and forearm* |''ア''ーム・アンド・''フォ''アアーム| |>|ラテン語|brachium et antebrachium|ブラキウム・エト・アンテブラキウム| | * 英語の arm との関係を参照 |f ** 肩から先すべてを指すとき → 「上肢」 [#w67026a9] この用法で使いたいときは、[[上肢]](または[[自由上肢]])を使う。 |4|2|10|12|c |>|~言語|~表記|~発音、読み方| |日本語|一般|''腕''|うで| |~|医学|[[上肢]]|じょうし| |~|~|[[自由上肢]]|じゆうじょうし| |英語|一般|arm (*1)|''ア''ーム| |~|単数|upper limb|''アッ''パー・''リ''ム| |~|~|superior limb|スー''ぺ''リア・''リ''ム| |~|~|superior member|スー''ぺ''リア・''メ''ンバー| |ラテン語|単数|membrum superius|メンブルム・スペリウス| | * 英語の arm との関係を参照 |f ** 古代の日本語では… [#b8b71576] 「腕」は、肘から手首まで、解剖学用語でいうと前腕のことを指したらしい。今では、明確に肘から先だけを指して「腕」を使うことはないと思われる。 * 英語の arm との関係 [#o5b4a138] 英語での「腕」は、arm ということになっている。日本語の「腕」と同じく、英語の arm も(専門用語としてではなく)一般的な用法では、「上腕+前腕」をさす場合もあれば、それに手首から先も含んだ自由上肢全体を指す場合もある。 だが、英語の arm は、医学・解剖学用語として使うときには、arm =[[上腕]]だけを指す。ラテン語の brachium ブラキウムに対応する。[[前腕]]は forearm を使い区別する。したがって、英語の文献で arm が出てきたら、「いわゆる腕全体」なのか「上腕」なのか注意する。 > カテゴリー: [[体の部位>category/体の部位]] | [[上肢>category/上肢]] | [[解剖学用語でない>category/解剖学用語でない]]