腸骨 の変更点

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

#author("2020-02-26T16:23:04+09:00","","")
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 ''腸骨''とは、[[恥骨]]、[[坐骨]]と融合して[[寛骨]]([[骨盤]]の骨)をつくっている[[骨]]で、寛骨の中の上半分を構成している。平べったい[[扁平骨]]である。腸骨の上縁は[[体表]](体の表面)からさわることができる。ベルトの高さで体の左右にある部分。これを日常生活では腰の骨、[[腰骨]]などと呼ぶこともある。
 ''腸骨''とは、[[恥骨]]、[[坐骨]]と融合して[[寛骨]]([[骨盤]]の骨)をつくっている[[骨]]で、寛骨の上半分を構成している。平べったい[[扁平骨]]である。腸骨の上縁は[[体表]](体の表面)からさわることができる。ベルトの高さで体の左右にある部分。これを日常生活では腰の骨、[[腰骨]]などと呼ぶこともある。

|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|[[腸骨]]|ちょうこつ|
|~|一般|[[腰骨]]|こしぼね|
|~|~|腰の骨|こしのほね|
|英語|医学|iliac bone|''イ''リアック・''ボ''ウン|
|~|一般|flank bone* |フ''ラ''ンク・''ボ''ウン|
|~|一般|flank bone * |フ''ラ''ンク・''ボ''ウン|
|>|英語・ラテン語|ilium|(英語読み)''イ''リアム &br; (ラテン語読み)イリウム|
|>|ラテン語|os ilium|オス・イリウム|

| * |  flank は横腹の意味 |f


 腸骨の主な働きは、背骨から骨盤にかかる上半身の体重をささえ、大腿骨に伝えること、[[腹部]]の[[内臓]]([[腹腔内臓器]])を周囲から支えること、いくつかの[[筋]]が始まる場所となっていることなど。腸骨からはじまる筋には、[[腸骨筋]](太もも([[大腿]])を[[前方]]にもち上げる筋=[[股関節]]を[[屈曲]]させる筋)、[[腸肋筋]]([[脊柱]]をささえる[[脊柱起立筋]](固有背筋)のうち、外側のもの)などがある。

 体表から腸骨をさわれる部分は、ベルトの高さにあり、体の左右の前部から後部にかけて、ゆるい弧を描いた線としてたどれる。この部分は、腸骨の上端(つまり骨盤の上端でもある)の[[腸骨稜]]という部分。その腸骨稜の前端に特に飛び出した箇所が[[上前腸骨棘]]。

 はじめは独立した骨で、[[軟骨]]によって[[恥骨]]、[[坐骨]]と結合しているが、年齢と共に軟骨の[[骨化]]がすすみ、ひとつの寛骨になる。


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