腹腔内 の変更点

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

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 ''腹腔内''とは、本来の言葉の意味は「おなかの中全体」(=[[腹腔]])だが、「おなかの内臓の間にあるすき間」(=[[腹膜腔]])だけをさすこともある。

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* 「腹腔」をさす場合 [#bbed5f6a]
 本来の''腹腔内''の意味は、文字通り、[[腹腔]]という場所をさす。腹腔は、おなかの内臓のある場所で、腹腔を囲んでいるのは、腹筋などからできている[[腹壁]]なので、腹壁に囲まれた内側の空間の意味。

|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|腹腔内|ふくくうない|
|英語|形容|intraabdominal|''イ''ントゥラ - アブ''ド''ミナル|
|~|~|abdominal|アブ''ド''ミナル|
|~|~|endoceliac|エンド - ''スィ''リアック|
|~|~|celiac|''スィ''リアック|

用例
- [[腹腔内器官]](腹腔内臓器):腹腔の内側にある器官のこと


* 腹膜に囲まれた内側(腹膜腔)をさす場合 [#ld74eb6f]
 「おなかの中全体」をさすのではなく、おなかの内臓(=[[腹腔内器官]])の間にあるすき間の空間だけを指す言い方。おなかの壁(腹壁)の内側や内臓の表面は、[[腹膜]]で覆われているので、このすき間の空間を腹膜で囲まれた空間(=[[腹膜腔]])という。

|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|[[腹腔内]]|ふくくうない|
|~|~|[[腹膜腔内]]* |ふくまくくうない|
|英語| |intraperitoneal|イントラ ペリト''ニー''アル|
|~|略語|[[i.p.]]|アイ・ピー|

| * 日本語ではあえて「腹膜腔内」という言葉はあまり使わないが、厳密に区別したいときは、これを使えば間違いがない |f

用例
- 腹腔内投与:腹膜腔内に薬物を投与すること。略号:[[i.p.]]:intraperitoneal

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> カテゴリー: [[腹部>category/腹部]]
 
 

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