錐体 の変更点
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
''錐体''とは、一方向が細くとがった形(円錐の形)をしているものにつけられる名前。体内で錐体と呼ばれている構造は、[[側頭骨]]の錐体、[[延髄]]の錐体、[[眼球]]の[[網膜]]の錐体などいくつかある。 |>|~言語|~表記|~発音、読み方| |日本語|医学|錐体 | すいたい | | 錐体に相当する英語は、場合によって pyramid、cone など |f &size(24){錐体};のことを&size(24){錘体};とは書かない。&size(24){錐};と&size(24){錘};は違う形を表す字で、錐は一方向が細くとがって反対側が太くなっている「円錐形」なのに対し、錘は中央が太くて両側が細くなっている「[[紡錘]]形」を指す。 &size(24){錐体};のことを&size(24){錘体};とは書かない。&size(24){錐};と&size(24){錘};は違う形を表す字で、錐は一方向が細くとがって反対側が太くなっている「円錐形」なのに対し、錘は中央が太くて両側が細くなっている「[[紡錘形]]」を指す。 ** 錐体の例 [#k10b490e] : [[側頭骨]]の錐体 | [[頭蓋骨]]のひとつである側頭骨の部位の名前。[[耳]]の奥のあたりで、側頭骨が厚くなった場所(側頭骨[[岩様部]])にあって、その内部には[[中耳]]や[[内耳]]が埋まっている。 : [[延髄]]の錐体 | [[脳]]の延髄の部位名。延髄の前面([[腹側]])にあり、主に[[神経線維]]の束でできている。[[錐体路]]、[[錐体外路系]]、[[錐体交叉]]などは、これに関係した名前。 : [[眼球]]の錐体、[[錐体細胞]] | [[錐状体]]ともいう。眼球の[[網膜]]にある[[光受容細胞]]([[視細胞]])のひとつで、細胞体とそこから区別できる光受容部からなる。細胞全体を錐体細胞、光受容部だけを錐体と呼ぶことが多い。もう1種類の光受容細胞は[[杆体]](=[[杆状体]])。 : [[大脳皮質]]の[[錐体細胞]] | 大脳皮質にある大型の[[神経細胞]]で、皮質の外にまで[[神経線維]]をのばす細胞。 > カテゴリー: [[形>category/形]]