フィードバック

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~

 フィードバック(feedback)とは、体の機能を調節する方法のひとつで、その機能の調節を受けて生じた結果が、その機能の強さを変化させるタイプの調節方法のこと。体内で起こる酵素による化学反応や、ホルモンによる調節、神経のニューロン回路による調節などでこれで説明される調節がたくさんある。もともとは電気回路で使われていた概念。日本語では帰還と訳される。

 たとえば、体内で A → B という変化が起こるとき、この変化がどのぐらい起こるかが、別の X によって調節されているとする。

A → B
  [ X ]

 「 X のはたらきが常に一定」であれば、A → B はいつも同じように起こるが、「 B が増えると X による調節が強くなる/弱くなる」場合、A → B の変化は この変化の「結果」である B によって調節されていることになる。これがフィードバックである。

正のフィードバックと負のフィードバック

 B が増えると X のはたらきが抑えられるフィードバックを「負のフィードバック」というが、このとき B はそれ以上増えにくくなり、それによって B が減るとまた X が強まる、という変化が起こるため、B の量が一定に維持される。負のフィードバックはフィードバック抑制ともいう。

 B が増えるとさらに X のはたらきが強まるフィードバックを「正のフィードバック」といい、このときは B ができたことでその後さらに B が効率的にたくさん増えるようになる。

フィードバックとフィードフォワード

 フィードバックは、さまざまな調節をうまく行えるが、この調節が行われるには A → B の変化が実際にある程度おこった後でないといけないので、調節に時間がかかる。それでは遅すぎる場合には使えない。

 一方、A → B の変化がおこる前の A(またはさらにその前のなにか)が X の強さを調節する場合もあり、これをフィードフォワードという。フィードフォワードによる調節では、 A → B が実際に起こる前にすばやく調節できる。

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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