MRI のバックアップ(No.5)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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詳細は磁気共鳴画像法の項目にあります
MRIとは、magnetic resonance imaging の頭文字の略で、磁気共鳴画像法のこと。X線CTと同じように、からだの断層像(断面像)を画像として作製することができる。MRIの撮影は、レントゲン(X線)写真やX線CTのような放射線を使う方法ではないので、被曝のおそれがない。その画像では、その場所を作っている物質の種類によって画像の明るさが異なるので、体内の構造がわかる。
MRIの技術は、医学以外の分野でも広く使われている。ただし、医学以外、たとえば化学分析では、核磁気共鳴(NMR)とよばれる。この場合の「核」は、核分裂、核融合などの放射線の意味でなく、すべての原子のもつ原子核の意味だが、医学では放射線を使っていると誤解されるのを避けるため、「核」を省いて、呼ぶことになった。
MRIでは、観察したいものを強い磁気の影響下においた状態で、決まった電波を当てる。強い磁気をかけると、原子核の構造が偏り、決まった電波を当てると共鳴した電波が出てくる。この出てくる電波が、原子の状態によって(イオンになっているとか、どんな分子の一部になっているとかで)異なることを使って画像をつくる。医学で使われているのは、水素原子の核磁気共鳴で、水素原子がどういう分子の中にあるかによって出てくる電波が異なるのを画像にしている。体にある水素原子は水に含まれているものが最も多いので、MRIは水分を多く含む組織が特に得意。
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