大菱形筋 のバックアップソース(No.1)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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''大菱形筋''とは、[[背部]]の[[浅層]]にある[[筋]]のひとつ。背骨([[脊柱]])の首のすぐ下のあたりから[[肩甲骨]]を[[内側]]斜め[[上方]]に引っ張り上げる筋。大菱形筋のすぐ上には同じ働きをする小菱形筋がくっついて並んでいて、まとめて[[菱形筋]]と呼ぶこともある。 ***位置、起始と停止 [#t087f16c] 大菱形筋は首の後ろ([[項部]])のすぐ下のあたり、背中の上部([[上背部]])にあり、[[僧帽筋]]をめくるとその[[深層]]にある。[[脊柱]]の[[胸椎]]のうち、第1〜第4胸椎の[[棘突起]]から起こる。外下方に斜めにのびて、[[肩甲骨]]の[[内側縁]]の下部につく。 すぐ[[上方]]には[[小菱形筋]]が接している。小菱形筋と大菱形筋はその境界の[[筋膜]]が不完全なことがあり、その場合はっきりと区別しにくい。 ***働き [#ie7cd9ca] [[肩甲骨]]を内上方に引っ張り上げる。[[肩]]をすくめる動き、胸を張る動きなど。また手で重いものを持つときや肩にものを掛けるときなどに肩甲骨を保持する働きなど。 同じく[[肩甲骨]]を[[内側]]に引き上げる[[筋]]に[[大菱形筋]]、[[肩甲挙筋]]がある。これらの3つの筋は並んでいる。反対に肩甲骨を外下方に引っ張る筋には[[前鋸筋]]がある。 *** 支配神経と血管 [#se0e04b5] [[腕神経叢]]の[[肩甲背神経]]。