肝円索

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~

 肝円索(かんえんさく)とは、肝臓(の裏側)をつないでいる、ひも状組織のことで、胎児のときの臍静脈(さいじょうみゃく)の名残り。肝臓の表面にある肝鎌状間膜とつながっている。

 肝円索は、腹腔内にある索状組織(ひも状の組織)で、肝臓の下面にある肝門をつないでいる。肝臓の上面には肝鎌状間膜があって、腹腔の壁と肝臓の間をつなぎ、肝臓の右葉左葉を分けているが、肝鎌状間膜の前端に肝円索がくっついている。

 臍静脈胎児にある血管で、胎児の体外にある胎盤からはじまり、臍帯(へその緒)を通ってから胎児の体内に入り、肝臓の下面で門脈に合流する血管。門脈からは胎児にしかない血管である静脈管(アランチウス管)が分かれて、肝臓の下面から下大静脈につながる。胎盤は、母体から胎児に栄養が渡される場所である。母体からもらった栄養は、臍静脈 → 門脈 → 肝臓 → 肝静脈 → 下大静脈、または、臍静脈 → 門脈 → 静脈管 → 下大静脈 という経路を通ることで、一部は肝臓を経由して大静脈へ、一部は大静脈へと直接送られる。静脈管も生後はひも状の組織として残るが、これには静脈管索という別の名前がつけられている。

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