胚中心 のバックアップソース(No.3)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 
 ''胚中心''とは、[[リンパ小節]]の中心部にできる球状の構造で、活発に[[抗体]]がつくられる場所。

 [[リンパ小節]]は、様々な[[リンパ系]]の[[器官]]、例えば[[リンパ節]]、[[脾臓]]、[[扁桃]]、[[虫垂]]、[[パイエル板]]などに無数にある。[[Bリンパ球]]([[B細胞]])がびっしりと集まった塊。リンパ小節で[[抗体]]の産生が盛んになるときだけ、その中心部に大型の細胞([[大リンパ球]])が集まるエリアができる。これが胚中心である。その周囲は小さな細胞([[小リンパ球]])が詰まっているので、[[顕微鏡]]でみると胚中心が明るく、周囲が暗く見え区別できる。

 リンパ小節内の胚中心以外の常に存在する部分を[[1次小節]]、働きが活発なときだけ現れる胚中心のことを[[2次小節]]と呼ぶこともある。

 また、胚中心のない不活性なリンパ小節のことを[[1次リンパ小節]]、胚中心のできたリンパ小節のことを[[2次リンパ小節]]とよぶこともあり、まぎらわしい。



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