臓側胸膜 のバックアップソース(No.2)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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- 1 (2012-01-04 (水) 18:54:45)
- 2 (2017-07-26 (水) 13:22:09)
''臓側胸膜''(ぞうそくきょうまく)とは、[[肺]]の周囲を二重に囲んでいる[[胸膜]]のうち、肺の表面にピッタリと張り付いているほうのこと。肺にぴったりくっついていない方は、[[胸壁]]([[肋骨]]と[[肋間筋]]などのある胸の壁)にピッタリくっついているほうで、これを[[壁側胸膜]]という。2層の胸膜、臓側強膜と壁側胸膜はひとつづきの膜で、合わせて袋状になっている。2層の胸膜がつながっている地点は、肺に[[血管]]と[[気管支]]が出入りする[[肺門]]を囲む位置で、ここで胸膜は折り返されている。臓側強膜と壁側胸膜のすき間は[[胸膜腔]]と呼ばれ、周囲を胸膜で囲まれた、通常は少量の[[漿液]]([[胸膜液]])だけが入っている空間。[[胸水]]がたまるのはこの胸膜腔。 臓側胸膜は[[肺]]の表面にピッタリくっついているので、肺のいくつかの切れ込み(右肺は3葉、左肺を2葉に分かれる)の部分でも、切れ込みの奥まで肺を覆う。 [[胸膜]]の表面は、[[腹膜]]と同じく、[[中皮細胞]]が1層シート状になって覆っている。